洗濯物を干す
洗濯物を干しているとムカムカしてくる。
でも洗濯物を干すのは好きだ。
洗濯物を干すのは、家事の中でも1,2を争うほど人気の作業だ。自分の中で。
「タオル類」とか「衣服類」とか分類して上手に干していくのがゲームみたいで楽しい。頭を使って、限りあるハンガーを臨機応変に使い分け、ビシッと干しきれたときの達成感といったらない。シワシワな布がパリッと乾いてくれるのも嬉しい。
物干しはだから、好きな作業だし、性に合ってると言っていい。
それなのに洗濯物を干しているとムカムカするのだ。
それも実家で干しているときに限って。
そのムカムカはちょうど酢を飲み過ぎたときの不快感に似ている。
実家では、洗濯機のある洗面所で干している。
干すだけ干して、まとめて物干し場(屋外)に持っていくシステムだ。
洗面所の横は風呂場である。これがいけないんではないかと少し思い当たる。じめじめするから。湿気のあるところが生理的に嫌いっていうのはある。
あとこれは我が家の問題であるが、洗面所が散らかってる。なんで?っていうくらい散らかってる。母の目が洗面所だけ見えないようになってるんじゃないかと思うくらい雑然としている。それもムカムカの原因かもしれない。
なんとかムカムカをかき消そうと、爽快感を味わおうと、音楽をかけてみたりする。
悪くはない。悪くはないけど良くもない。例えて言うならやみくもに芳香剤を置いてる感じだ。根本のにおいは取れてない感じ。
答えもなければオチもない。ただ毎日なんでやろうと首を傾げてムカムカとしながら洗濯物を干している。
でも洗濯物を干すのはほんと大好きだし生きがいと言っていい。
by asano_ha
| 2011-06-20 09:17